164国会 衆特別委 第4回(5月26日)
○横光委員 きょうは私、政府案について質問しておるんです。
鳩山幹事長も本会議のときに、憲法と同時にこの問題は論議すべきだという主張をしております。まだまだそういった状況にあるわけですので、そして、さきの本会議で、鳩山幹事長の質問に対し、総理も、教育基本法は日本国憲法と密接に関連をしているという答弁をされております。そうであるならば、先ほど申し上げましたように、拙速な審議は許されないはずでございます。
きょう、憲法改正の国民投票法案について、自公の与党案が出されるというふうに聞いておりますし、また、それにあわせて民主党案も出されると聞いております。このように、衆議院に憲法調査会が設置されて、国民投票法案というところまで来ておるんですが、ここには六年の歳月がかかっているんですよ。憲法調査会はこの五年余りの間、四百五十時間もの調査を行っております。
それで、総理が述べておりますように、国民的論議を踏まえるためには、国民に対して教育基本法の論点や何が問題となっているか示す必要がある。教育基本法においても、教育基本法調査会、これを衆参両院に設置して、国民に開かれた議論を行う必要があると思っております。この点はいかがですか。
○安倍国務大臣 教育基本法の改正につきましては、平成十二年の十二月の教育改革国民会議報告に提言されて以来、今日まで中央教育審議会における審議、意見募集や各種会議での説明などを行い、十分な議論を経た上で法案を国会に提出したところであります。
総理は、五月十六日の本会議の審議において、教育基本法は日本国憲法と密接に関連してはいるものの、憲法改正を待たなければ改正できないという関係にはない旨答弁をしているところであります。政府としては、十分かつ迅速な御審議をお願いしたい、このように考えているわけでございます。国会に調査会を設置する等につきましては、これは国会でお決めをいただきたいと思います。
164国会 衆特別委 第7回(6月1日)
○鳩山(由)委員 …最後に申し上げたいことは、私どもは、この問題、教育の問題でありますから、一番最初に総理がお話しされたように、完全に与野党が全く別の議論をするという話ではないと思っております。したがいまして、例えば、今衆議院で議論されているわけですから、衆議院の院の中にきちっと調査会というものを構えて、調査会の中で大いに議論をして、一つの、両案を妥協して二で割るみたいな話じゃなくて、本当にいい教育基本法をつくろうじゃありませんか。その提案に対してお答えを願います。
○小坂国務大臣 委員は、そのようにして調査会をつくって議論をすべきだとおっしゃいますが、今日まで、教育改革国民会議また中教審、そしてまた与党における議論、これらの審議の過程においても、国民の皆さんから御意見を聞く教育フォーラムあるいはタウンミーティング、いろいろな機会、意見募集、そして今日、またホームページを通じて、国民の皆さんからの意見募集をしたり、また広報に努めたり、そういうことをずっとやってきているわけですね。
この五年間にわたるこういった議論の中から、国民の皆さんにも、教育をめぐる問題に、やはり教育の根本的な改革が必要だという、そういうお気持ちが芽生えていると思います。そういった期待にこたえるためにも、私どもは、速やかにこの教育基本法を成立させていただいて、そして教育改革に抜本から取り組める、そういう法律体系の全般的な整備につなげていきたい、このように考えているわけでございまして、どうも考え方がなかなか一致はしないようでありますが、しかし、最初に総理が申し上げたように、教育をめぐる問題は、これはやはり与野党が対立するような問題ではないという考え方で、ぜひとも私どもの法案に御理解を賜り、速やかな賛成に御協力をいただきたいと思います。
164国会 衆特別委 第9回(6月5日)
○田嶋(要)委員 もう一点、政府と民主党両方にお伺いいたしますが、教育基本法に関しましても、調査会を開くべきという意見も大変多くございます。その点に関して、まず民主党の方から御意見をいただきたいと思います。
○藤村議員 先ほど来おっしゃるとおりですが、教育基本法というのは本当に教育における憲法ということで、これはまさに教育の根本理念を示す、あるいは教育分野で最も重要と言える法律ですし、今後の日本の人づくりの方向性を示して、また進路も大きく変更をすることになるだろうと考えますので、広く国民的な議論と合意が形成される、このことが何より肝心だと思います。
そういう意味では、先般、今も行っていますが、憲法を、憲法調査会を衆参に設置して、五年間の調査をずっとされてきた。そして今、特別委員会に切りかわって、いよいよ、また中身の改正云々ということが、議論が始まったばかりでございます。
そういう意味では、それと本当に同じぐらいの位置づけで教育基本法というものがあると我々は思っておりますので、五年とは言いませんが、鳩山幹事長が申しましたように、本当に二年、三年ぐらいかけてこれはじっくり議論をすべき課題だと思っておりますので、ぜひ調査会を設置してほしい、そのことはずっと要望しております。
○小坂国務大臣 私どもは、今回御審議をいただいて、できれば今国会で成立をさせていただきたい。できればという言葉を当初は申し上げておりませんでしたが、最近のいろいろな報道を聞きますと、今はそう申し上げた方がいいのかもしれませんが、私の立場としては、何としても皆さんの御理解を得て今国会において法律を成立させていただきたい、こう考えているところでございますので、今から調査会をつくってその審議をするというようなことは考えておらないわけでございますし、民主党の皆さんも、今国会に法案を提出され、並行して審議をしていることを考えれば、私は基本的にはそのような考え、私どもと同じような立場でないかな、こう推測をさせていただいているところでございます。